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持ち家を買うと必ず入ることになる火災保険。でも「なんとなく契約して、そのあと一度も見直していない」という人は多いと思います。ウチも一度ネットで比較してみたことがあるんですが、思ったよりしっかりお金がかかることに驚きました。うちは共済(都道府県民共済など、営利を目的としない保険のようなもの)で入っている気がするくらい、正直あまり中身を意識していませんでした。
実は火災保険を「売る側」だったことがある
ここだけの話ですが、私は昔、不動産の営業をしていた時期があります。家を購入するお客様に火災保険を紹介するのも仕事のうちで、契約が決まると保険会社からインセンティブ(バックマージン)がもらえる仕組みでした。正直に言うと、それなりに頑張って営業していました。
お客様がすすめられるまま何も比較せずに契約してくれるのは、営業側からするとありがたい話です。でも今、自分が持ち家のオーナー側になってみると、あの時のお客様と同じように「なんとなく契約したまま」の火災保険を持っている人がすごく多いんだろうな、と感じます。だからこそ声を大にして言いたいのですが、営業マンにすすめられた保険をそのまま契約するのではなく、一度は自分で比較してから決めることをおすすめします。
ちなみに私自身、家は結婚や住み替えのたびに変わっていて、今の家で3軒目です。1軒目は不動産会社にすすめられるまま契約、2軒目はどこで入ったか正直もう覚えていません(笑)。3軒目の今は、実家と同じ共済で入っている気がする、というくらいの認識でした。営業していた側の人間ですらこれなので、他の人はもっと無関心になっていて当然だと思います。
火災保険は「入って終わり」じゃない
火災保険は住宅ローンを組むときに加入を求められることが多いので、そのタイミングで銀行や不動産会社にすすめられるまま契約した、という人も多いはずです。ただ、最初に契約した内容がそのまま自分の家に合っているとは限りません。家族構成が変わった、家電や家具が増えた、周辺環境(浸水しやすい地域かどうかなど)が分かってきた——そういったタイミングで、一度見直す価値があります。
契約期間が2段階で短くなっている
実は火災保険の契約期間は、ここ10年ほどで2回短縮されています。もともとは最長36年という長期契約も可能で、住宅ローンの完済年と保険の満了年を合わせる人が多くいました。それが2015年10月の改定で最長10年に短縮され、さらに2022年10月の改定で最長5年まで短くなっています。どちらも、自然災害が増えて保険会社側が長期のリスクを見積もりにくくなったことが背景です。
「昔はもっと長期で契約できたのに、最近は短くなった」と感じる人が多いのはこのためです。現在の火災保険は1年〜5年の範囲で契約期間を選ぶ形が主流で、5年契約自体はなくなっていませんが、上限が10年から5年に下がったぶん、更新のたびに保険料や補償内容を見直すチャンスが増えたとも言えます。
自動車保険と同じように、火災保険も1年契約と長期契約を選べます。長期でまとめると「1年あたりの保険料」は割引が効いて安くなる傾向がありますが、契約時に数年分をまとめて払い込むので、一度に出ていくお金は大きくなります。家計への負担感で考えるなら1年契約、トータルの支払額の安さで考えるなら長期契約、と目的で使い分けるのがいいと思います。
損害保険会社と共済、どっちがいい?
火災保険には大きく分けて2種類あります。
- 損害保険会社の火災保険:東京海上日動・損保ジャパンなど。補償内容を細かくカスタマイズできる分、保険料はやや高め
- 共済の火災共済:都道府県民共済・CO・OP共済など。掛金が割安な傾向があるが、補償額の上限が低めに設定されていることが多い
「共済で入っているはず」という人は意外と多いです。掛金の安さだけで選んでいると、いざという時の補償額が足りない可能性もあるので、証券(契約内容が書かれた書類)を一度引っ張り出して確認してみることをおすすめします。
見直すべきタイミング
- 契約更新のお知らせが届いたとき(一番手間がかからないタイミング)
- 家族が増えた・減った(子どもの独立など)
- 太陽光パネルなど高額な設備を新設した
- 近隣でハザードマップの見直しがあった
- リフォーム・増改築をした
特に太陽光パネルを設置している家は、パネル自体が補償対象に含まれているかどうか確認しておいた方がいいです。台風や雹(ひょう)でパネルが破損しても、補償の対象外だと修理費用が全額自己負担になってしまいます。
火災保険申請サポート業者には注意
見直しを考え始めると、「火災保険を使えばお金がもらえる」と訪問営業してくる、いわゆる「火災保険申請サポート」業者に遭遇することがあります。経年劣化による傷みを自然災害のせいだと偽って保険金を請求させ、高額な手数料を取るトラブルが国民生活センターにも多数報告されています。保険金請求の代行そのものは違法ではありませんが、契約前にその場で即決するのではなく、まず自分が入っている保険会社に直接相談するのが安全です。逆に言えば、こういう怪しい営業を警戒するためにも、公式な比較サービスで自分から情報を取りにいく方が安心です。
比較するときに見るポイント
火災保険を比較するときは、保険料の安さだけで決めないことが大事です。次の3点は最低限チェックしておきましょう。
- 補償の範囲:火災だけでなく、水災(洪水など)・風災(台風)・盗難まで含まれているか
- 免責金額:保険金が支払われる際に自己負担する金額。ゼロに近いほど手厚いが保険料は上がる
- 地震保険とのセット:火災保険だけでは地震による火災・倒壊は補償されない。地震保険は単独では加入できず、火災保険とセットで契約する仕組みになっている
1社だけの見積もりで決めてしまうと、他社ならもっと安く同じ補償が受けられた、というケースも珍しくありません。無料の一括見積もりサービスを使えば、複数社の条件を一度に比較できます。
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よくある質問
Q. 火災保険は途中で見直し(乗り換え)できる?
A. 可能です。今の契約を解約すれば残りの期間分の保険料が戻ってくることもあるので、乗り換え前に今の保険会社に解約返戻金の有無を確認しておきましょう。
Q. 賃貸でも火災保険は必要?
A. 持ち家とは補償の中身が違いますが、賃貸でも入居時に加入が必須になっているケースがほとんどです。大家さん指定の保険がある場合は、そちらを優先することになります。
Q. 保険料を安くする方法はある?
A. 免責金額を上げる、不要な補償(盗難など発生リスクが低いもの)を外す、複数年契約でまとめて払う、といった方法があります。ただし補償を削りすぎると、いざという時に困るので慎重に。
まとめ
火災保険は「入って終わり」ではなく、更新のたびに見直す前提で付き合うものです。契約期間が短くなった今は、むしろ見直しのチャンスが増えたと捉えて、一度無料の一括見積もりで自分の家に合った補償内容を確認してみてください。


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