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「太陽光パネルを付けてから10年が経った。来年で売電の高い買取期間が終わるんだけど、その後どうすりゃいいの?」
実はうちも今まさにこの状況で、2026年9月に卒FITを迎えています。同じ立場だからこそリアルに書けます。この記事では太陽光10年後にやることを、実体験ベースで一つずつ解説します。
卒FITって何?(知らなくても恥ずかしくない)
「卒FIT(そつフィット)」とは、国が決めた太陽光の電気の高い買取期間(10年間)が終わることです。
FITは「Feed-in Tariff(フィード・イン・タリフ)」の略で、国が「太陽光で作った電気を高い値段で買いますよ」と約束した制度のことです。2012年に始まったので、その頃に太陽光を付けた家は2022年以降に続々と10年を迎えています。
買取期間中は1kWhあたり約42円で売れていた電気が、期間終了後は7〜9円前後まで一気に下がります。約5分の1以下になるイメージです。太陽光10年後にやることを知っているかどうかで、その後の売電収入は大きく変わってきます。詳しい制度の解説は資源エネルギー庁の公式ページにもまとまっています。
じゃあ、10年経ったら何をすればいい?
①まず「今の状態」を確認する
何年に設置したか、買取の終了日はいつか、現在の売電単価はいくらか。これを電力会社からの明細や契約書で確認しておきましょう。「よく分からない」という方は電力会社のフリーダイヤルに電話するのが一番早いです。
②売電先を切り替える(すぐできる)
ここで見落としがちなポイントがあります。FIT買取の窓口は、実は電力小売会社(関西電力など)ではなく「送配電会社」(うちの場合は関西電力送配電株式会社)という、電気を運ぶインフラを管理している別会社が担っています。2017年4月以降、再エネ電気の買取契約はこの送配電会社が窓口になる仕組みに変わりました。
うちにも、その送配電会社から卒FITに関する案内が封書で届きました(今年の4月20日)。中身は名前・住所・設備ID・受電地点特定番号・発電出力・買取者・買取開始年月に加えて、過去1年分の買取電力量まで記載された、今の契約情報がまとめられた通知書でした。送配電会社も卒FIT後の買取プログラムを用意してはいるのですが、これも自動継続ではなく、手続きをしないと買い取ってもらえません。何もしなければ「発電した電気を送配電網に流すだけで、対価はもらえない」状態になりかねないということです。「案内が来たから安心」ではなく、「案内の中身を見て、送配電会社の買取継続にするか、新電力に切り替えるかを自分で決める」というのが正しい向き合い方だと実感しました。
うちは案内を確認したうえで、自分で調べてENEOSでんきへの切り替えを申し込みました。審査・切り替えに1ヶ月ほどかかると言われ、この記事を書いている時点ではまだ結果待ちです。ここで誤解しないでほしいのですが、「新電力に切り替えればFIT期間中の水準に近い単価に戻る」わけではありません。うちの場合、FIT期間中は1kWhあたり30円台でしたが、卒FIT後は送配電会社の買取で9円前後、条件が良いとされるENEOSでも10〜11円前後が目安です。どちらにしても大幅に下がる中で、各社を比較すると数円/kWh単位の差がある、というのが実態に近いです。手続きはネットや電話で完結するので、まずは今の契約先からの案内を確認しつつ、他社の条件も比較してみることをおすすめします。
③蓄電池(ちくでんち)の導入を検討する
「蓄電池」とは、電気を貯めておくための大型バッテリーのことです。昼間に太陽光で発電した電気を蓄電池に貯めておき、夜に使う、という使い方ができます。
売電単価が7〜9円まで下がった今、「安く売るよりも自分で使う方がお得」な状況になっています。電気代が1kWhあたり30〜40円かかることを考えると、自家消費の方が4〜5倍お得な計算です。
④まずは無料の一括見積もりで相場を知る
蓄電池の価格はピンキリで、同じ製品でも業者によって50万円以上の差が出ることがあります。複数の業者から無料で見積もりを取って比較するのが正解です。
切り替え先はどう選ぶ?
新電力への切り替えを検討するときは、買取単価の高さだけでなく次の点もチェックしておくと後悔しません。
- 契約期間の縛り:途中解約に違約金が発生しないか
- 買取単価の見直しタイミング:1年ごとに単価が変わる会社もある
- セット割の有無:電気の購入契約もまとめると割引が効く会社がある
うちも申し込み段階で「思ったより条件が細かいな」と感じました。1社だけで即決せず、複数社を比較してから決めるのが安全です。
新電力への切り替え、申し込みから結果までどれくらいかかる?
うちが実際にENEOSでんきに申し込んだ流れはこんな感じでした。
- 公式サイトから申し込みフォームに入力(名前・住所・今契約している電力会社の契約者番号など)
- 申し込み後、受付メールが届く(この時点ではまだ契約完了ではない)
- 契約手続き完了後、契約内容と買取開始日が圧着ハガキで郵送されてくる
- お申込みから買取開始まで約1ヶ月かかる場合がある、との案内あり
ここで一番の注意点なのですが、売電先の変更手続きは、今のFIT買取期間が満了する2ヶ月前にならないと受け付けてもらえません。早く動きたくても、この2ヶ月ルールより前だと申し込みそのものができないということです。逆に言えば、満了2ヶ月前を過ぎたら早めに動かないと、買取開始まで1ヶ月ほどかかる分、空白期間ができてしまう可能性があります。買取終了日が分かった時点で、カレンダーに「満了2ヶ月前」の日付をメモしておくことをおすすめします。
正直に言うと、うちは8月27日に申し込んだので、9月中の買取開始には間に合わないかもしれない、と今まさにヒヤヒヤしています。この「空白期間ができるかもしれない不安」こそ、早めに動いておくべき一番の理由だと痛感しているところです。
卒FIT後、何もしなかった場合の損失シミュレーション
「まだ決めていないから、とりあえず様子見でいいか」と思っている方へ、実際にどれくらい損をするのか試算してみます。
例えば、年間の売電量が3,000kWh(キロワットアワー)の家庭の場合:
- FIT期間中(42円/kWh):年間の売電収入 約12.6万円
- 卒FIT後・大手電力会社にそのまま売電(8円/kWh):年間の売電収入 約2.4万円
- 差額:年間約10.2万円の減収
この差額を放置し続けると、10年で100万円以上の機会損失になる計算です。売電先の切り替えや蓄電池の導入で、この差額を大きく縮められる可能性があります。
よくある質問
Q. 卒FITの手続きは自分でする必要がある?
A. 何もしなければ自動的に大手電力会社の買取(低単価)に移行します。新電力への切り替えや蓄電池導入を希望する場合は、自分で申し込みや相談が必要です。うちのように大手電力から案内が来ないケースが一般的なので、期限が近づいたら自分から動く前提でいた方がいいです。
Q. 卒FITはいつまでに準備すればいい?
A. 買取期間終了の1〜2ヶ月前には情報収集を始めておくと、切り替えの手続きがスムーズです。新電力への切り替えは審査に1ヶ月ほどかかることもあるので、直前になって慌てないよう、早めの行動をおすすめします。
Q. FIT期間中に太陽光を増設したらどうなる?
A. 増設した分は別契約・別単価になるのが一般的です。既存分の売電単価には影響しませんが、事前に電力会社への確認が必要です。
まとめ:「放置が一番損」です
太陽光10年後にやることは、突き詰めればこの3つだけです。「買取終了日の確認」と「売電先切り替えの申し込み」「蓄電池の無料見積もり取得」。卒FITを迎えても何もしないと、毎月損をし続けます。費用ゼロで始められます。



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