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外構(がいこう)とは、家の外まわりにある門・塀・フェンス・駐車場・庭・アプローチなどの総称だ。家の中と違って、「どこまで自分でやって、どこから業者に頼むか」の線引きがしにくい。
自分はDIYが好きで、これまでに外まわりをいろいろいじってきた。中古住宅を買ったとき、玄関を出た横の小さな庭に、水道管から分岐して立水栓(庭に立てる、柱の先に蛇口が付いたタイプの水栓)を作った。家の前で洗車に使えると便利だと思って付けたもので、ホームセンターで水栓本体を買い、地中の配管も塩ビパイプと継ぎ手を使って自分でつないだ。防犯用に、踏むと音が鳴る砂利を敷いたこともあるし、庭の土の部分を一部セメントで固めたこともある。表札と門扉の交換は、不動産会社に勤めていた中学の同級生に格安でやってもらった。妻の実家がエクステリア(外構)関係の仕事をしていて、縁側づくりを手伝ったこともある。

※写真はイメージです。実際に取り付けたものとは異なります。
そんな経験があっても、外構工事の費用は「いくらが普通なのか」が分かりにくい。この記事では、外構工事の費用の目安と、自分でやれる範囲・やらないほうがいい範囲、見積もりを取る前に整理しておきたいことをまとめる。
外構工事の費用は、何で決まる?
外構工事の費用は、「何をどれだけ作るか」でほぼ決まる。駐車場を土間コンクリートにするのか砂利で済ますのか、塀を作るのかフェンスで済ますのか、庭を広く整えるのか。同じ家でも、組み合わせで総額はまるで変わる。
しかも、地面の状態(傾斜、古い基礎の撤去が必要か、残った土の処分費)や、地域の職人の人件費でも変わる。だから「30坪の庭なら○○万円」と一律に言えないのが、外構の難しいところだ。
外構工事の費用相場の目安
業者サイトなどで見かける目安を、ざっくりまとめるとこうなる。あくまで一般的な目安で、地域や仕様でかなり上下する。
| 内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 土間コンクリート(駐車場など) | 1㎡あたり1万〜2万円ほど(車1台分で15万〜30万円前後) |
| 砂利敷き | 1㎡あたり3,000〜4,000円ほど |
| 新築の外構一式(オープン外構) | 50万〜100万円ほど |
| 新築の外構一式(塀で囲うクローズ外構) | 200万〜300万円を超えることもある |
オープン外構は、塀で囲わず開放的に作るスタイル。クローズ外構は、塀や門で敷地を囲うスタイルのことだ。
土間コンクリートは、駐車場を砂利からコンクリートに変えるだけで数十万円になる、という点は覚えておいてほしい。砂利なら安く済むが、雑草や、タイヤで石が散らばる悩みが出る。コンクリートは費用が上がるぶん、手入れの手間は減る。ここは予算と使い方のバランスの問題だ。
自分でやれること、やらないほうがいいこと
DIY好きの立場から言うと、外構は「自分でやって楽しい部分」と「やらないほうがいい部分」がはっきり分かれる。
自分でやりやすいこと
たとえば、砂利を敷く作業は、道具もいらず取りかかりやすい。うちが防犯用に音の鳴る砂利を撒いたのも、この種類だ。踏むとジャリジャリ鳴るので、人が近づく音で気づける。侵入を防ぐものではないが、「見られている感じ」を出せる。
土の部分を一部セメントで固めたこともある。小さな面積ならDIYでもできる。ただ、水はけ(雨水が流れる向き)を考えずに固めると、水たまりができて後悔しやすい。広い面積になると、道具も材料も一気に増えるので、素人には大変になってくる。
表札や門扉の交換のような小さな工事は、知り合いに頼むのも手だ。うちは前述の同級生に格安でお願いした。知り合い価格だったので、一般的な相場よりかなり安かったと思う。おそらく、新築の現場で余った部材を使ってくれたぶん安く済んだのだと思う。こういう融通は、知り合いだからこそ利く話だ。業者に頼む場合は、同じようにはいかない。
やらないほうがいいこと:水道の分岐
冒頭の立水栓は自分でつないだが、水道管から分岐して水栓を作る作業は、人に勧められる内容ではない。気軽にDIYできるように見えて、実は決まりがある。大阪市水道局のページによると、水道管の分岐や増設といった給水装置の工事は、水道局が指定した「指定給水装置工事事業者」でないと施工できない。指定のない事業者や個人が工事をすると、給水停止や過料の対象になることがあるという。蛇口の先に付ける部品の取り替え(配管を伴わないもの)は軽微な変更とされているが、配管をいじる分岐は別の扱いだ。詳しくは大阪市水道局の給水装置の工事のページに書かれている。
自分の住んでいる地域のルールは、水道局ごとに少し違う。庭に水栓を増やしたいときは、先に水道局か指定工事店に確認してほしい。
高いところは、素人が無理をしない
外構ではないが、DIY好きの失敗談として一つ。大工の友人と一緒に、はしごで屋根に上がって漆喰(しっくい。瓦のずれを防ぐための白い材料)の点検をしたことがある。上がるのはまだいい。はしごから降りるときが、思いのほか怖かった。経験のある人が一緒だったから行けただけで、屋根や高所の作業はひとりでは手を出さないほうがいい。転落は一度で大けがになる。
妻の実家の縁側づくりを手伝って
妻の実家がエクステリア系の仕事をしている関係で、縁側を作る現場を手伝ったことがある。いちばん大変だったのは、縁側のユニットごとに高さを合わせる微調整だった。設置場所が少し斜めで、地面もでこぼこしていたので、なおさら手間がかかった。
外構は、完成した姿ばかりに目が行きがちだ。ただ、あの現場で感じたのは、地面の状態に合わせて水平を出す、見えなくなる部分の作業に一番時間がかかるということだった。見積もりを比べるときは、整地や下地の工程がきちんと書かれているかを見ておく価値がある。
見積もりを取る前に、整理しておきたいこと
外構工事の費用を左右するのは、業者より先に「自分が何をしたいか」だ。ここが曖昧なまま見積もりを頼むと、業者ごとに提案がバラバラになって、比べにくくなる。
- 目的:防犯、目隠し、駐車場、子どもや犬の遊び場、見た目の改善など。一番の目的を1つ決める
- 予算の上限:「いくらまでなら出せるか」を先に決める。上限が見えると、提案の幅も絞れる
- 優先順位:全部やるのは難しいので、今やるもの・後回しにできるものを分ける
- 現況の写真:庭の全景、塀の状態、境界の位置が分かる写真があると話が早い
この4つを紙に書いておくだけで、見積もりの比較がぐっと楽になる。
外構工事の費用は、複数社の見積もりで比べる
外構は、同じ内容の工事でも、業者によって金額と提案が変わりやすい。1社だけで決めると、高いのか安いのかも判断できない。最低でも2〜3社から見積もりを取って、金額と工事内容の両方を見比べたい。
ただ、自分で何社も探して連絡するのは手間だ。複数の外構業者にまとめて見積もりを頼めるサービスもある。
こういったサービスは、複数社から連絡が来る点を面倒に感じる人もいる。使う前に、連絡方法や対応エリアを確認しておくと安心だ。使わず、近所で評判のいい業者を直接探す方法ももちろんある。
業者選びで気をつけたいこと
外構は、飛び込み営業や訪問営業が多い分野でもある。「近所で工事をしているので、安くできる」と声をかけられても、その場で契約するのは避けたい。見積もりを見比べる際には、次の点を確認するといい。
- 撤去費や残土の処分費、整地の費用が、見積書に含まれているか
- 使う材料の名前や品番が書かれているか(「一式」だけの記載が多すぎないか)
- 工事後の保証や、不具合があったときの対応
- 追加費用が出る条件が、事前に説明されているか
見積書が「一式」ばかりだと、何にいくらかかっているのか分からない。分からない部分は、遠慮せずに質問していい。質問への答え方でも、その業者が信頼できるかどうかはある程度分かる。
外構工事の費用を考えるときの優先順位
外構工事の費用は、全部を一度にやろうとすると大きくなる。段階に分けてやるほうが、予算も調整しやすい。先に、防犯や安全に関わる部分、雨水の流れに関わる部分(後から直しにくい部分)を押さえる。花壇や飾りのような部分は、後から足せる。
外構は、家の外壁や屋根と並んで、劣化しやすい場所でもある。外壁や屋根の塗装を考えているなら、足場を組むタイミングで外構も合わせて見直すと、無駄が減る場合がある。外壁については外壁・屋根塗装の目安は10〜15年にまとめている。
外構工事の費用、まとめ
外構工事の費用についてまとめると、次のとおりだ。
- 外構工事の費用は、「何をどれだけ作るか」と地面の状態で大きく変わる
- 土間コンクリートは1㎡1万〜2万円ほど。駐車場1台分で数十万円になることもある
- 砂利敷きなど簡単な作業は自分でもできるが、水道の分岐は指定工事店に頼む
- 見積もりを取る前に、目的・予算・優先順位・現況写真を整理しておく
- 見積もりは2〜3社で比べ、「一式」ばかりの見積書は中身を質問する
DIYで楽しめる部分と、プロに頼むべき部分を分けて考えれば、外構は思ったより付き合いやすい分野だ。「何のためにやるのか」を決めるところから始めるといい。
よくある質問
Q. 外構工事の費用は、家を建てたあとからでも間に合う?
A. 間に合う。新築時にまとめてやるのが一番楽だが、予算の都合で外構だけ後回しにする家も多い。ただし、建物の工事と別に契約することになるので、業者探しや見積もりは自分でやる必要がある。
Q. 外構をDIYで全部やれば、安くなる?
A. 材料費だけで済むので安く見えるが、道具代や、失敗した場合のやり直し費用がかかる。コンクリートなど固まってしまうものは、やり直しが難しい。小さな範囲から試して、広い面積は業者に頼む使い分けが現実的だと思う。
Q. 外構工事は、補助金が出る?
A. 一般的な外構工事そのものに出る例は少ない。ただ、ブロック塀の撤去や生け垣への変更など、安全や緑化の目的で補助が出る自治体がある。各自治体の窓口で確認してほしい。
Q. 見積もりを断るとき、気まずくない?
A. 気まずさを感じる人は多いが、断るのは普通のことだ。「他社と比べて決めます」とメールで一言送れば十分で、業者側もそれには慣れている。



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