「水道の水がなんとなく濁っている」「蛇口をひねると茶色っぽい水が出ることがある」――そんな経験はありませんか?
うちはガス管の老朽化を経験しましたが、実は水道管(給水管)も同じように古くなります。しかもガスと違って「漏れたら即危険」というサインが分かりにくいので、気づかず放置しがちです。
給水管の寿命は20〜30年が目安
「給水管(きゅうすいかん)」とは、水道局から家の中まで水を運んでくる配管のことです。素材によって寿命が変わります。
- 亜鉛メッキ鋼管(古い住宅に多い):15〜20年で赤サビが出やすい
- 塩化ビニール管(塩ビ管):30年程度
- ポリエチレン管・架橋ポリエチレン管(新しい住宅):30〜50年
特に亜鉛メッキ鋼管は経年劣化で内側にサビが発生しやすく、水質にも影響します。築20年を超える住宅は、一度どの配管が使われているか確認しておくと安心です。
老朽化のサイン
- 水が赤茶色く濁ることがある(サビが原因)
- 水量が以前より弱くなった(配管内部が狭くなっている可能性)
- 水道料金が特に理由なく上がった(見えない場所での漏水の可能性)
- 壁や床の一部がいつも湿っている・カビ臭い
- 水道メーターが、蛇口を全部閉めているのにくるくる回っている
最後の「メーターが回り続ける」は特に分かりやすいチェック方法です。家中の蛇口を閉めた状態でメーターのパイロット(小さな羽根のような部分)が回っていたら、どこかで漏水している証拠です。
漏水チェックのやり方
- 家中の水道(洗濯機・食洗機なども含む)を全部止める
- 水道メーターのふたを開ける
- パイロット部分(小さく回転する部品)が動いていないか確認する
- 動いていれば、どこかで水が漏れている
5分もかからない確認方法なので、水道料金に違和感があるときは試してみてください。
漏水が疑われたら、まず水道局へ
ガス管のときと同じで、ここが重要なポイントです。
まずは自治体の水道局(水道課)に連絡してください。民間の水道修理業者にいきなり頼むのは避けましょう。
理由は2つあります。
- 水道局が指定する「指定給水装置工事事業者」でないと、そもそも正式な修理ができない(自治体によっては無資格業者の工事が認められないことがある)
- 漏水の原因が「水道局側の本管」なのか「敷地内の給水管」なのかで、修理費用の負担者が変わる。水道局に連絡すれば、まずこの切り分けをしてくれる
敷地内の漏水であっても、水道局に相談すれば「指定工事店」を紹介してもらえます。飛び込みの水道修理業者(「近くまで来たので」系のチラシ・広告)に直接頼むと、ガス管のときと同様に高額請求のリスクがあります。
敷地内漏水の場合、料金減免制度がある
見えない場所(地中の配管など)で漏水していた場合、多くの自治体には「漏水による水道料金の減免制度」があります。通常より高くなった水道料金の一部を減免してもらえる制度で、自治体によって内容は異なりますが、知らないと損をします。
漏水が発覚したら、修理と同時に「減免制度はありますか」と水道局に確認してみてください。
集合住宅(マンション)の場合の違い
マンションの場合、専有部分(自宅内)の給水管は所有者の負担で修理することが一般的ですが、共用部分の配管トラブルは管理組合が対応します。持ち家の戸建てとは修理の窓口が異なるため、マンションにお住まいの方は管理会社にまず連絡するのが基本です。
定期的な水質検査もおすすめ
築年数が古い住宅では、目に見える濁りがなくても、配管内部でサビや汚れが蓄積していることがあります。気になる方は自治体や民間の検査機関で水質検査を依頼することもできます。多くの自治体では無料または低価格で相談を受け付けているので、一度問い合わせてみるのもよいでしょう。
壁のシミ・カビ臭は「雨漏り」の可能性もある
先ほど老朽化のサインで「壁や床の一部がいつも湿っている・カビ臭い」を挙げましたが、これは給水管の漏水だけが原因とは限りません。屋根や外壁の防水機能が落ちて雨水が浸入する「雨漏り」でも、同じような症状が出ます。
見分け方の目安は発生タイミングです。雨の日・雨の翌日だけシミが濃くなる、雨音がする位置と近い場所にシミがあるなら雨漏りの可能性が高く、水道局ではなく屋根・外壁の防水工事の出番になります。
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まとめ:水道管でも「まず自治体へ」が鉄則
- 築20年超なら配管の種類を確認しておく
- 水道メーターのパイロットで定期的に漏水チェック
- 異常があれば民間業者ではなく、まず水道局に連絡
- 敷地内漏水なら料金減免制度も確認する
ガス管もそうでしたが、住宅設備のトラブルは「まず民間業者を自分で探す」より「まず公的機関・インフラ会社に相談する」方が、費用面でも安全面でも得をすることが多いです。



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